【話してみよう Japaneseライフ】造り酒屋 sake brewer
2019年09月18日 3時14分
「獺祭(だっさい)」で知られる旭酒造が米農家と協力し、「最高の酒」を造る取り組みを始めた。英語ニュースサイト「ジャパン・フォワード」は、「Dassai Gathers Farmers Across Japan to Find the Ultimate Sake Brew(最高の獺祭づくりが日本全国の酒米農家を集めスタート)」との見出しで紹介している。
世界の酒は大きく分けると、発酵したものをそのまま飲む「醸造酒」と、それらを加熱し蒸留してつくる「蒸留酒」、醸造酒や蒸留酒をもとにしてつくられる「混成酒」がある。日本酒(sake)は、ビール(beer)やワイン(wine)とともに代表的な「醸造酒」のひとつだ。
「醸造する」は英語で「brew」で、日本酒の造り酒屋のことを「sake brewer」と言う。醸造は原料を酵母によりアルコール発酵させて酒を作ること。ワインなどの果実酒は糖を含んでいるので、酵素の働きだけで発酵させられるが、コメは、デンプン質を糖に変える工程が必要。日本酒では、微生物を繁殖させた麹(こうじ)(malted rice)がその役割を果たす。
これに対し、蒸留酒は醸造酒をさらに蒸留して作った酒のこと。「蒸留する」は英語で「distill」と言い、熱で気化させたアルコールを冷やして液体に戻す作業。このため、日本酒を蒸留した焼酎(shouchu)など、醸造酒よりもアルコール度数が高くなりやすい。蒸留酒は「distilled drink」「hard liquor」「spirits」などと言う。
混成酒(mixed liquor)は、醸造酒や蒸留酒に果実や香料などを加えたもの。日本では梅酒(plum wine)が有名だ。
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