【話してみよう Japaneseライフ】springboard to success 登竜門

【話してみよう Japaneseライフ】springboard to success 登竜門

2019年10月23日 3時17分

フランスのブザンソン国際若手指揮者コンクールで、青森県出身の沖澤のどかさんが優勝した。英語ニュースサイト「ジャパン・フォワード」は、「Japan’s Nodoka Okisawa Wins Besancon International Music Festival Competition for Young Conductors」(沖澤のどかさん優勝 ブザンソン国際指揮者コンクール)との見出しで、日本の若手指揮者の活躍を報じている。

このコンクールで日本人が優勝したのは10人目になる。1959年に小澤征爾さん、89年に佐渡裕さんらが優勝しており、このコンクールでの優勝は、いわば、若手指揮者にとって、世界で活躍するための「登竜門」と言える。

この「登竜門」と言う言葉は、中国の歴史書に出てくる。英語に訳すると、その意味から「gateway to success」となる。gatewayは「関門」や「入り口」という意味なので、「成功への入り口や関門」という表現になる。

また、「springboard to success」と表現することもある。springboardは、水泳や体操などで使われる跳躍板のこと。例えば、跳び箱では、助走をつけて跳躍板を踏み切りにして、跳び箱を飛び越える。「springboard to success」で「成功へ向けた出発点とか立脚点」という意味だ。

中国の歴史書で出てくる「登竜門」は、「竜門」と呼ばれる激しい急流のふもとに集まっているコイ(carp)が、その急流を登れば竜(dragon)になれるという言い伝えからきており、立身出世や成功につながる試験やコンテストなどに例えられることが多い。See you next week!