【話してみよう Japaneseライフ】universal design ユニバーサルデザイン

【話してみよう Japaneseライフ】universal design ユニバーサルデザイン

2020年01月22日 3時31分

【話してみよう Japaneseライフ】universal design ユニバーサルデザイン

 2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場が完成した。英語ニュースサイト「ジャパン・フォワード」は、「¥156.9-billion Stadium is Ready for Tokyo Olympics 2020. How Do We Not Put It to Waste After?(新国立競技場、青写真描けぬ五輪後の利用法)」との見出しで、新国立競技場の特徴や五輪後の活用法をめぐる動きについて伝えている。

 新国立競技場の特徴について、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は「誰でも観戦しやすいユニバーサルデザイン」をアピールする。具体的には、外部から段差なくアクセスできる車いす席を多く配置し、手すりなどさまざまな使い勝手に配慮したトイレを用意。視覚や聴覚に障害を持つ人に配慮した表示も整える。

 ユニバーサルデザイン(universal design、UD)という言葉は、米国の建築家、ロナルド・メイス氏が、「障害の有無に関係なく、すべての人が使いやすいように製品・建物・環境などをデザインする」という意味で造語した。メイス氏は、9歳のときにポリオにかかってから、車いすを使用していたといい、障害者に優しい街のデザインの重要性を提唱していた。

 似たような表現で、バリアフリーがあるが、英語でも「barrier-free」として、ほぼ同じ意味で使われる。わかりやすい例で言うと、障害者や高齢者が乗り降りしやすい「低床バス(low-floor bus)」や「段差の解消(step-free)」などがある。誰もが心地よく過ごせる街づくりへ向けたさまざまな工夫が、東京五輪を機に広がっている。

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