【話してみよう Japaneseライフ】 打ち上げるlaunch
2020年06月17日 11時16分
英語ニュースサイト「ジャパン・フォワード」は、「Soichi Noguchi Prepares for 2020 Spaceflight, as NASA Sees More Japanese in Future Exploration(野口さん年内にも宇宙へ NASA幹部明かす 月面探査、日本人も)」との見出しで、日本人宇宙飛行士の野口聡一氏が搭乗する米国の新型宇宙船「ドラゴン」の打ち上げ時期が9~12月になるとの見通しについて報じている。
英単語「launch」は、ロケットやミサイルを「打ち上げる」や「発射する」などの意味を持つ。かつて騎兵が用いた槍(やり)を「lance」といい、「やりを投げる」というラテン語「lancea」が語源だ。
「launcher」は、日本語で言う「ロケットランチャー」のことで、ロケットの打ち上げ装置やミサイルの発射装置を指す。ロケットやミサイルのように上に向かって進む場合に限らず、海上に浮かぶ船やボートのように横に向かって「進水させる」ときにも「launch」を使う。
何かに対して、攻撃を加える時にも使うことが多い。「launch an attack」で「攻撃を始める」で、「launch criticism」で「批判を始める」という意味。物理的な攻撃はもちろん、言葉による攻撃の時にも使う。
一方、ビジネス用語で、企業が新規事業やキャンペーン、プロジェクトを開始したり、新しい商品を発売する時に「ローンチ(launch)する」と言う。「ローンチタイトル(launch title)」とは、ゲーム機を発売する際に同時に発売されるゲームソフトを指す。ビジネスを始めるときに比喩として使う英単語に「embark(乗船する)」があるが、「launch」のほうが、より勢いがあるニュアンスを表せる。See you next week!
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