日本人講師のワンポイントレッスン【becauseだけじゃない、理由の述べ方】

日本人講師のワンポイントレッスン【becauseだけじゃない、理由の述べ方】

2021年01月28日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!

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https://human.sankei.co.jp/ourtutors/japanese/

本日の質問

Business Conversation B1 Lesson40で、

This particular project will be taught by an experienced trainer from Australia because none of us specialize in this area.

という文がありますが、becauseの代わりにsinceやasを使った場合、意味やニュアンスに違いはありますか?
いつもbecauseを使ってしまいがちなので他の表現も使いたいのですが、使い分け方がわかりません。

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https://human.sankei.co.jp/textbook/business-conversation/b1/

解説

because、since、asは、どれも理由を述べる時に使う表現ですが、①理由の重要さや新鮮度、②置く位置、③フォーマルさのレベル、に違いがあります。
まずbecauseは、この3つの中で最も強く理由を強調したい場合に使います。I didn’t go to work today because I was feeling really sick.(とても具合が悪かったので仕事に行きませんでした)のように、先に結果や結論を述べて後からその理由をbecauseの後に続けます。「仕事に行かなかった」という事実があり、それはなぜかというと「とても具合が悪かった」からだという、相手に最も知ってほしい情報を伝えるように使います。ですので、because以下は相手がまだ知らない情報であったり、よく理解していないためあらためて強く訴えたい理由であるである時にはbecauseを使うのが一番良いでしょう。カジュアルな会話だけでなく、ビジネスの場でも使うことができる、もっとも一般的な表現です。
Sinceとasは理由を強調する意味合いがbecauseより弱く、またどちらも、Since/As I was feeling really sick, I didn’t go to work today.と先に理由を述べる形で用います。この場合、「とても具合が悪かった」という情報は、相手が既に知っているかはそれほど重要でないことが多く、どちらかというと「仕事に行かなかった」という事実のほうにフォーカスしています。asのほうがsinceよりフォーマルで、ライティングやスピーチなどで使われる傾向にあります。
なお、話し言葉では、asbecauseと同じように結果・結論を述べた後にI didn’t go to work as I was feeling really sick.と言うことがあります。この場合は、理由というよりも付け足しの情報として「~のために」と言っているにすぎないので、やはりその理由を相手がすでに知っているかそれほど強調したいわけではない場合に用い、カジュアルな表現になります。

本日の講師

Tomoko Nakakoga

Tomoko 先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。