日本人講師のワンポイント【知らずに命令口調で話してしまっていませんか?】
2022年05月19日 10時00分
日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!
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本日の質問
ビジネス英会話 English Business Conversation ( Business ) 中級B1 Lesson85
Perhaps you need to speak a little louder. 「もう少し大きな声で話したほうがよさそうです」とアドバイスするシーンがあります。「~したほうがよい」はYou had better ~.と習ったのですが、どちらが丁寧ですか?
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解説
実はYou had (You’d) better ~.は命令や脅しに近いくらい強い提案をする場合に使われるます。もしこのシチュエーションでYou had better speak a little louder.と言うと、「そんな小さな声で話してちゃダメだよ」というニュアンスになり、怒っているか、飽きれたりバカにしているかのようにさえ聞こえます。
You had better~はしばしば「~したほうが良い」と訳されますが、文字だけでは伝わらない色々な意味が込められています。
例を見てみましょう。
-You’d better try hard to convince him, otherwise we may lose our biggest client.
(それはなんとか彼を説得しないと、一番大事な顧客を失いかねないよ。)
-You’d better leave now or he will yell at you.
(今すぐ立ち去らないと彼はあなたを怒鳴りつけるだろうね。)
had better~は、「しなければ大変なことになる」「したほうが身のためである」というような、強い提案やアドバイス、または、懸念や不安を表すような時にのみ使うようにしましょう。
それ以外の場合には、今回のPerhaps you need to ~「多分~したほうがよさそうです」や、次のような表現もあります。
★should…【積極的な提案】~すべき、~したほうが良い、~するといい
If you feel feverish, you should take a day off.
(熱っぽいなら休んだほうがいいよ。)
★may/might want to…【控えめな提案】~したほうがいいかも、~するといいかも
You might want to start with the beginner class.
(初心者クラスから始めたほうがいいかもしれませんね。)
★I’d suggest 【控えめでフォーマルな提案】…~することを提案したいと思います
I’d suggest hiring somebody with more experience for the position.
(もっと経験ある人をそのポジションに雇うことを提案します。)
本日の講師
Tomoko先生
こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。