日本人講師のワンポイント【値段を話す時の表現方法】

日本人講師のワンポイント【値段を話す時の表現方法】

2022年07月07日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!

日本人講師のご紹介はこちら
https://human.sankei.co.jp/ourtutors/japanese/

本日の質問

日常英会話 English Daily Conversation (General) 初級 A1 Lesson32
It costs around 25 dollars.「25ドルくらいです」
と商品の値段を話す場面があります。It costs…は直訳すると「25ドルくらいかかります」となりますが、訳のとおり言うにはシンプルにIt’s 25 dollars.ではいけないのでしょうか?

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https://human.sankei.co.jp/textbook/daily-conversation/a1/

解説

産経オンラインの日本語訳は、きっちりとした直訳ではなく、その場の雰囲気やニュアンスに最もふさわしい“意訳”をして、より自然に英語の感覚をお伝えするようにしています。おっしゃるとおり、It costs…は直訳では「(費用が)かかります」ですが、日常的な英語のやりとりでは、値段を話す時にIt costs ~.はとても自然で一般的な表現で、わざわざ「かかります」と言っている感覚はほとんどなく、日本語で「25ドルです」言っているのと変わらないニュアンスです。
ほぼ同じ感覚とはいえ、やはりcost=費用がかかるというニュアンスを入れる・入れないの使い分けは、無意識にしている時はあります。どちらかというと、お店の人がお客さんに対して言う場合はIt costs…のほうがIt’s…より少し多く、友だち同士の会話ではIt’s…と言うほうが多いかな?というくらいの違いです。

なお、「いくらですか?」と値段を聞く質問のほうも、
How much is it?
How much does it cost?
どちらも同じように使ってかまいません。

ちなみに、いくつか購入した合計の値段を表す場合には、
Your total is ~ dollars.
Your total comes to ~dollars.
It comes to ~ dollars.
That’s ~ dollars all together.
のような言い方もよく聞かれます。

値段の言い方に限らず、どんな英語の単語・表現・文も、日本語に変換して日本語で意味を理解するのではなく、「この状況でこういうことを言いたい場合は、英語ではこう言えばいいのか!」くらいの気持ちで、英語の感覚を楽しむようにしてみましょう。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。