日本人講師のワンポイント【“Here is …”のフレーズを使ってみましょう】

日本人講師のワンポイント【“Here is …”のフレーズを使ってみましょう】

2022年10月06日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!

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本日の質問

職業別英会話 English Occupation Conversation 小売店 Shop Lesson39
買い物客がHere is my Visa card.と言って店員さんにクレジットカードを差し出す場面があります。ここはThis is my Visa card.ではいけないのですか?

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解説

英語のhereという言葉は「ここ」という意味ですね。この「ここ」の概念は、英語の場合「こちらにありますよ」「ここですよ」「ほら(こちらに)」「さあ(こちらに)」のような様々なニュアンスで幅広く使われます。
hereを使ったフレーズには、
Here you are./Here it is.で(ものを手渡しながら)「はい、どうぞ」
Here you go.(物を手渡したり、順番が来たと促しながら)「さあ、どうぞ」
Here we go.「さあ、行くよ」
などがありますが、hereには「ここ」という場所・空間を指すだけでなく「今この場に(で)」というイメージや、「さあ」と行動を促すようなニュアンスもあるのです。

今回の例文のHere is my Visa card.には、「こちらが支払いに使用するカードです」とカードを提示して「ここにある」と知らせる同時に「さあ、今ここにあるこのカードで支払いをします」と、この後の行動を示すようなニュアンスまで含まれています。
一方、This is my Visa card.は、もっとシンプルにthis「これ」=「私のVisaカード」というものであると、カードそのものが何であるのかを説明しているだけの文になります。間違いではないのですが、この場面でこのフレーズを使うと、「これは私のVisaカードなんですよ」とただ見せられ説明されているようで、あまりしっくりきません。

相手に何かを指し示して「それはこちらにありますよ」と注意を引いたり、「さあ、こちらをどうぞ」と物を手渡しするような場合は、Here is …というフレーズを使ってみましょう。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。