日本人講師のワンポイント【知覚動詞の後は動詞の原形? ing形?】
2023年03月02日 10時00分
日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!
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本日の質問
日常英会話 English Daily Conversation (General) A1 Lesson63
3. DIALOGUE 内
I saw a man walking away. 「男性が立ち去って行ったのを見た」
というフレーズがあります。I saw a man walk away.とはどう違うのですか?
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解説
see「見る」、watch「観察する・鑑賞する」、smell「匂いがする」、feel「感じる」といった“知覚動詞”は、動詞の原形または動詞のing形と組み合わせて「(人・物が)~するのを…する」という文を作ることができます。したがって文法的にはどちらも間違いではありません。
I saw a man waking away.
とing形にすると、「歩き去るところを見た」という意味になり、その動作の最中の一部分を見ただけで、完結するところまでの一部始終を見たわけではない、というニュアンスになります。一方、
I saw a man walk away.
と動詞の原形を置いた場合は、「歩き去ってしまったのを見た」という意味になります。「歩き去る」という動作が完結したところまで見た、あるいは、歩き去って見えなくなってしまったところまで目で追った、という場面を思い浮かべることができます。
全く同じシーンを同じ時間だけ見ていたとしても、どの部分を切り取って人に伝えたいかによっても使い分けることができるので、歩き去ってしまうところまで見ていたとしても、I saw a man walking away.と言って、歩き去っているその最中の動作を見たことにフォーカスすることもできます。
意味は大きく変わりませんが、自分がどんな場面を見たのか、あるいはどの部分を特に伝えたいのかによって、使い分けるようにしましょう。
本日の講師
Tomoko先生
こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。