エンジニアに必要な英語力とは?おすすめ勉強法や頻出単語を紹介
2024年01月19日 7時50分
グローバル化が進む昨今、エンジニアを目指す方にとって、英語力は1つの大きな武器になります。加速するITの世界に置いていかれないためにも、英語は欠かせないスキルです。一方で、多くの日本人が英語に対して苦手意識を感じています。必要だとは理解しつつも、なかなか勉強を始められない方も多いのではないでしょうか。今回は、エンジニアが英語力を身につけるメリットやおすすめの勉強法を紹介します。これからエンジニアを目指す方はぜひご覧ください。
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エンジニアに英語力が必要な理由は?
エンジニアとはいえ、日本で仕事をするのであれば英語力は必要ないのでは、と考える方もいることでしょう。
しかしIT業界はグローバルな業界です。昨今のエンジニア業界においてもその波は押し寄せており、英語力は持っておくべきスキルの1つとなっています。ではなぜ、エンジニアになぜ英語力が必要なのかを以下に解説します。
プログラミング言語のベースは英語で作られているため
エンジニアにとって必須のプログラミング言語は、英語をベースに作られています。プログラミング言語として丸暗記する方法もありますが、英語を習得しておくと、ソースコードに書かれた英単語の意味がわかり内容も理解しやすくなります。英語を習得することで、プログラミングをスムーズに行えるようになることが期待できます。
オフショア開発が進んでいるため
ソフトウェアやアプリケーションの開発業務を、海外の企業や現地法人に委託することをオフショア開発といいます。慢性的な人材不足に悩むエンジニア業界では、徐々に浸透している手法です。
このオフショア開発は、人材不足の面だけではなく、コスト面でもメリットがあります。そのため、英語を公用語とするアジア圏の国と取引を行うことが増えてきているのが現状です。オフショア開発を取り入れている企業に就職する場合には、英語力は欠かせないスキルといえるでしょう。
また、エンジニアの仕事では、チームワークが大切です。クライアントからの要望やチーム内の伝達において、漏れのないよう正確性を重視してコミュニケーションを取る必要があります。チーム内に外国人のエンジニアが在籍する場合、英語力がなければ、細かいニュアンスを伝えられません。英語力を高めておけば、スムーズなやり取りが可能になります。
最新情報は英語で発信されるため
世界中で研究や開発が進む分野は、最新情報を英語で発信するケースが一般的です。エンジニアの業界も例外ではありません。最新の技術を探して選択したサイトが、すべて英語で表示されていたという経験があるエンジニアの方もいるでしょう。最近は、翻訳ソフトが充実してはいますが、一度翻訳してから読み始めるのでは手間がかかります。このようなときに、英語のスキルを身につけておくと情報を得ることができます。周囲に後れを取るということもなくなるでしょう。
エンジニアが英語力を身につけることで得られるメリットとは?
エンジニアになるうえで英語力を身につけておくと、さまざまなメリットが得られます。企業に就職してエンジニアとして働く場合、フリーランスとして働く場合、どちらにおいてもメリットがあります。ここでは、エンジニアが英語力を身につけることで得られるメリットを紹介します。
海外企業と直接取引ができる可能性がある
エンジニアのなかには、フリーランスとして働く方も多くいます。企業に属するよりも英語の重要性は高いといえるでしょう。また、海外の企業と直接やり取りをすることも考えられます。この場合、ビジネス英語のスキルが必要です。クライアントに対してのプレゼン資料を英語で完璧にまとめることができれば、ビジネスもスムーズに進みます。また、開発スキルを上げるために、海外のフォーラムに参加する際にも英語力が必要になるでしょう。
文献が読み解けるようになる
IT分野における代表的な企業は、英語圏を本拠地としています。そのため、社内の公用語が英語と指定されているところも少なくありません。こうした背景から、IT分野の文献のほとんどが英語で記述されています。また、プログラミング言語のフォーラムでは、英語でディスカッションするのが一般的です。フォーラムの内容が理解でき、英語の文献が読み解ける程度の英語力があれば、エンジニアとして必要な知識を常にアップデートしていくことができます。
待遇が良くなる可能性がある
日本の企業に就職してエンジニアを目指す場合でも、英語力を身につけることで待遇が良くなるというメリットが期待できます。英語力を身につけているエンジニアなら、クライアントと英語でやり取りできるエンジニアとして価値が高い人材です。また、英語の文献を読み最新情報を得ることができるため、スキルアップが早くなる期待が持てます。そうしたことから、英語力を身につけているエンジニアは、待遇が良くなる可能性があるのです。
また、オフショア開発を手がける企業や外資系企業に就職した場合、社内のコミュニケーションを円滑に進められる人材としても、さらに重宝されることが予想されます。国外の案件も積極的に任せられる可能性も高くなるといえます。
海外で働くチャンスを得られる
エンジニアの活動フィールドは、日本だけではありません。ビジネスに対応できる程度の英語力を身につけていれば、海外で働くこともできます。IT業界のトップに君臨している企業のほとんどが、外資系企業です。英語力を身につけることができれば、外資系企業で働けるチャンスが巡ってくる可能性があるといえます。グローバルに展開しているIT企業で働くことは、英語力だけではなく、エンジニアとしての能力を高めることにもつながるでしょう。
転職時に役立つ
エンジニアが転職する際に、英語力を身につけていると有利に働きます。特に外資系IT企業の場合、勤務地が日本であっても、英語力を採用条件として提示しているところが少なくありません。採用条件として、TOEIC® TEST や英検®での高得点が必要なケースもあるため、英語力を身につけておいて損はありません。
エンジニアに必要な英語力は?
エンジニアを目指す方が英語を勉強する際に気になるのが、どの程度の英語力を身につけたら良いかという点でしょう。ビジネスで活用できる英語力は、具体的にどれほどの能力が必要なのかがわからない方もいるもしれません。そのため、エンジニアに必要な英語力を解説します。
最低でも英検®3級レベル
英検®3級は、中学卒業レベルの英語力が求められる検定試験です。英検®3級を取得していれば、ある程度の読み書きができるレベルだといえるでしょう。日常会話が完璧にできるレベルとはいえませんが、辞書や翻訳ソフトなどを活用すれば、ある程度の文献を読み解くことができます。
ただし、英検®3級レベルでは、仕事上で重要な役割を与えられたり、待遇が上がったりすることは期待できません。最低限必要なレベルとして捉えておくと良いでしょう。
TOEIC®TEST700点以上を目指す
エンジニアとして英語力を活かすためには、日常会話で使用する英語だけではなく、ビジネス英語の勉強もする必要があります。とはいえ、ビジネス英語も日常会話の延長線上にあるため、丁寧な言葉遣いや単語を覚えるだけでも、少しずつビジネスシーンに使える英語を習得できるでしょう。
具体的なレベルで表すと、TOEIC®TEST700点以上がビジネス英語レベルといわれています。英語の議事録が理解できたり、仕事の説明ができたりする程度です。また、英語圏における礼儀やマナーについても覚えておく必要があります。加えて、エンジニアには技術に関わる単語も必要でしょう。日常や一般的なビジネスシーンでは使うことが少ない単語も多くありますが、覚えておくことで交渉やミーティングなどをスムーズに進められます。
・「英単語の意味は知っているけど、訳がわからない・・・」
・「文脈によって意味が変わる英単語が苦手!」
・「前置詞や慣用表現が使いこなせていない・・・」
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エンジニアの現場でよく使う英単語や例文
以下では、エンジニアが働く現場で頻繁に使う英単語や例文をいくつか紹介します。
エンジニアの現場でよく使う英単語
英単語 | 和訳 |
---|---|
requirement definition | 要件定義 |
external design | 外部設計 |
internal design | 内部設計 |
development | 開発 |
function | 機能 |
progress. | 進捗 |
unit test | 単体テスト |
integration test | 総合テスト |
scrum | スクラム |
エンジニアの現場でよく使う例文
英語の例文 | 和訳 |
---|---|
What is the progress? | 進捗を教えてください。 |
When is the deadline? | 納期はいつまでですか? |
If you have any questions, please contact me. | 何か質問がありましたら、連絡ください。 |
Please follow the attached operation manual. | 添付の操作マニュアルに従ってください。 |
We are recovering the system right now. | 現在システム復旧中です。 |
The recovering work will be completed by 21:00. | リカバリ作業は21:00までに完了する予定です。 |
This is an announcement of the release of the new function. | 新機能リリースのお知らせです。 |
Please do not use the account system during the maintenance. | メンテナンス中は会計システムを使わないでください。 |
エンジニアに必要な英語力を身につけるための勉強法
エンジニアにとって欠かせない英語力ですが、さまざまな勉強方法があります。エンジニアを目指す方にとって、プログラミングスキルを身につけながらの勉強となるため、できるだけ効率的に英語力を身につけたいと考えるのは当然でしょう。ここでは、エンジニアが英語力を身につけるための勉強法について解説します。
市販のテキストで勉強する
英語のテキストのなかには、エンジニア向けにまとめられたタイプのテキストもあります。独学でエンジニアとして活用できる英語力を身につける際には、一般的な英語のテキストではなく、エンジニアに特化したテキストを選ぶことをおすすめします。
市販テキストで英語を学ぶメリットは、書店やネットなどで気軽に手に入れられること、すぐに始められることなどが挙げられます。また、自分のタイミングで学習できる点も魅力です。
一方で、自己管理ができない方の場合、市販のテキストだけで勉強すると途中で挫折する可能性があるという点は、デメリットといえるでしょう。特にエンジニア向けの英語は、日常英語とは異なり、特殊な単語も多く出てきます。少しでもわからない単語が出てくると、勉強自体が億劫になる方もいるでしょう。
英語で執筆された本を読んだり、洋画を見たりする
英語の書籍や洋画を見ることも、英語力を身につける1つの方法です。特にリスニング力を習得する際に、洋画や海外ドラマは活用できます。また、映画好きな方であれば、楽しみながら英語を学ぶことができるでしょう。
一方で、洋画では日常的な会話が使われるシーンが多く、エンジニア向けのビジネス英語を習得しきれない可能性がある点は、デメリットといえます。また、英語の書籍を読むためには、それなりの英語力が必要です。辞書を片手に読み解くのも英語力を習得する方法の1つですが、時間と労力がかかります。そのため、すぐに英語力を身につけたい場合には、あまりおすすめできない方法です。
ビジネス英会話スクールに通う
英語の文章は読めるが、英語でのコミュニケーションが苦手だという方は、英会話スクールに通うのもおすすめです。特にエンジニアを目指す方におすすめなのが、ビジネス英会話スクールです。
一般的な日常英会話だけではなく、ビジネスの現場で活用できる英語力を身につけることができます。なかには、短期集中型で学べるスクールもあるので、なるべく早く英語力を向上させたい方には良いでしょう。
一方で、費用が多くかかってしまう点はデメリットといえます。特にビジネス英会話スクールの場合、一般の英会話スクールより受講料が高めに設定されているケースが多くなっています。また、自分が望むクラスが、都合の良いタイミングで開催されているとは限りません。ある程度、金銭的にも余裕があり、かつ時間に融通が利く方に向いている勉強方法といえます。
オンライン英会話サービスを利用する
エンジニアとして忙しく働いているという方に、おすすめなのがオンライン英会話サービスを利用することです。自分の都合に合わせて、好きなタイミングで英会話ができる点は、大きなメリットだといえるでしょう。オンライン英会話サービスは一般的に早朝から深夜まで対応しているところがほとんどです。忙しいエンジニアにとって、ありがたいサービスだといえます。また、インターネット環境があれば、スマホやPC、タブレットを使って、外出先でも受講できる点も魅力です。加えて、受講料も比較的リーズナブルなので、気軽に英語を学ぶことができます。
英語力は、エンジニアにとって大きな武器となるスキルです。エンジニアを目指す方はもちろん、現在エンジニアとして働いている方にとっても、この先の待遇を左右するスキルだといえるでしょう。
「英単語の意味は知っているけど、訳がわからない・・・」「文脈によって意味が変わる英単語が苦手!」「前置詞や慣用表現が使いこなせていない・・・」など
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