英語面接で聞かれる質問と使えるフレーズを紹介【入試・就転職向け】

英語面接で聞かれる質問と使えるフレーズを紹介【入試・就転職向け】

2024年01月19日 6時36分

英語での面接は、高校・大学のAOや推薦入試の際や仕事などで長期の海外滞在で必要になるビザの取得の際、それから外資系企業や国際的な企業への就職・転職活動の際に行われます。

英語面接では、英語でコミュニケーションを取れるか、自分の考えを伝えられるかを見極められます。そのほかに、自身の考え方・行動・人間性などが測られます。

最近では社内公用語を英語としている企業もあり、日常的な英語力は前提として、自分の考えを英語で伝えるスキルが求められています。

英語の面接を通過できるよう、きちんと面接の対策を練っておきましょう。

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面接の練習は慣れが非常に重要です。以下には質問と回答例をご紹介していきますが、この内容を参考にして面接の練習を繰り返し行ってください。
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企業や高校・大学の英語面接を取り巻く現状

POINT
  • 日本でも英語で面接する機会がある
  • 外資系企業やグローバルな学校で用意されることが多い
  • 日本企業でも社内公用語を英語にする会社も増えている

海外で英語を学ぶ際には、英語の面接を受ける機会が多々あります。例えば、留学のためにビザを取得するときや、留学先でアルバイトとして雇ってもらうときなどです。

しかし、日本に暮らしていても英語の面接を受ける機会はあります。例えば、就職・転職活動で英語の面接が設けられていたり、高校・大学の入試で英語の面接が設けられていたり、他にも英語の資格試験の面接時にもスピーキング能力が測られることがあります。

その中でも就職活動や転職活動と高校・大学のAO入試や推薦入試で行われる英語の面接について見ていきましょう。

すべての企業や高校・大学で英語の面接が用意されているわけではありません。英語面接のある企業の特徴を考えると、例えば外資系の企業が挙げられます。

外資系企業には3種類あり、(1)海外企業の子会社(2)日本企業と海外企業の共同出資会社(3)海外企業に買収された日本企業です。こうした外資系企業に就職・転職する場合には英語面接が用意されていることが多いです。

日本企業でも最近ではグローバル化が進み、社内公用語を英語にする会社も増えてきています。その他、海外進出を目指す企業、海外企業を相手に取引をしている企業、キャビンアテンダントなど、外国人の方に対して接客する職業の場合には英語面接を用意していることもあります。

また、高校や大学では、特にグローバルな学校や学科・学部へのAO入試や推薦入試で英語の面接が行われるケースが多くなっています。

英語面接で押さえたい6つのポイント

ポイント1:英語の流暢さだけでなく話す内容も吟味する

英語面接の目的が英語力を測るためだけのものとは限りません。面接官が外国人で英語を使っての面接が進められるといった場合では、もちろん流暢に英語を話すことはポイントにはなりますが、話す内容は非常に重要になるでしょう。

情熱や人間性、計画力、実行力など、中身の面でアピールすることを意識してください。自分とはどういう人物で、この会社にどう貢献できるかアピールすることは英語面接でも大切な要素となります。

ポイント2:質問が分からなかったら聞き返す

英語の面接では質問が聞き取れないこともあるでしょう。練習してきた質問なら聞いて内容を理解しやすいですが、自分が考えてこなかった唐突な質問の場合、聞き取れず理解できない場面もあるかもしれません。

人によっては「聞き返す=英語を聞き取れなかったことのマイナスアピール」と考えてしまい、聞き取れた単語から質問を推量して回答する方もいるでしょう。実際に面接官から聞かれた質問と、推量の質問が当たっていれば良いのですが、的外れな回答になってしまう可能性もあります。

仮に聞き取れなかったとしても分からない状態でテキトーな回答をするよりは、きちんと聞きなおして的確な回答をするほうが好印象を与えることができるでしょう。

チェックポイント

  • 「Excuse me?
    (すみません。何とおっしゃいました?)」
  • 「Could you say that again?
    (もう一度言っていただけませんか?)」

ポイント3:準備した回答を丸暗記しない

面接の準備となると、よく聞かれる質問とその回答を考え、面接で回答する内容を丸暗記する方も少なくありません。しかし、暗記した内容を伝えるのでは情熱も人間性も伝わりません。ですから、ある程度は準備してポイントを頭に入れておくのは良いですが、細部までは暗記しないようにしましょう。

ポイント4:丁寧な言葉を使う

面接のようなフォーマルな場では丁寧な言葉を使っていきましょう。また、スラング(俗語)には注意しましょう。日本語で面接する際に「やばい」という言葉は使いませんよね。それと同じように、英語面接ではスラングを使わないように気をつけてください。

チェックポイント

「Can you ~ ?」ではなく
「Could you ~ ?」「Would you ~ ?」

ポイント5:同じ言い回しばかり使わない

英語面接で回答をする際に、同じ言い回しばかり使わないことを意識しましょう。そんなことは分かっていると感じる方もいるかもしれませんが、質問に対して即興のように返答していくと、自分でも無意識のうちに同じ言い回しを何度も使ってしまいます。なお、英語面接練習の際に、他の人に指摘してもらったり練習の様子を録画・録音して自分で客観的に確認したりすると良いでしょう。

チェックポイント

「I think that ~.」を使いすぎないよう注意
「I suppose ~.」に言い換える

ポイント6:ジェスチャーとアイコンタクトを使う

英語圏では、ジェスチャーやアイコンタクトは大切な要素です。不自然なジャスチャーはあまり好ましくありませんが、パッション(情熱)を表現するために、少し大げさに身振り手振りを使うと良いでしょう。

日本人はアイコンタクトをしながら話すのに慣れていない方もいるかもしれません。目を合わせてしまって緊張が高まり、自分の思う結果を出せないこともあります。

そのため、英語面接までアイコンタクトをしながら英語を話す練習もしておきましょう。ただ、どうしても目が見られないのであれば、下を向いてしまわないように注意して相手の首元に視線を合わせるように練習してみてください。

英語面接における3つの準備

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準備1:英文で書いた履歴書や入学願書を見直す

外資系企業へ応募する際には、英文で書いた履歴書を提出することも少なくありません。提出の際には必ずコピーを取っておきましょう。面接の前には、その履歴書のコピーを使って、書いた内容を再確認するとともに、面接練習をしていきます。

国内の高校や大学入試の場合は、入学願書は日本語で提出する場合がほとんどですが、英語圏への留学を考えている場合は、英語で用意する必要があります。入学願書は日本語で提出してもAO入試や推薦入試では、英語の面接が行われることもあります。その時のために入学願書を英語で準備しておくと良いでしょう。

面接官が聞いてきそうな内容に関して徹底的に洗い出し、それに対する回答を考えていきます。そのため、履歴書や入学願書を書く段階で質問されたい内容に関してはあえて詳細を書かないといったテクニックを使うこともできます。

準備2: 就職・転職を考えている企業や志望している高校・大学について確認しておく

はじめて社会人になるために就職をする、違う業種に転職する場合には、その業界・企業の歴史や企業理念、製品やサービスなどについて、知ることが大事です。

高校・大学受験の英語面接においても、志望する学校の歴史や教育理念などについて、話題に上がる場合があるので、確認しておきましょう。企業や学校のことを知り、英語で感想や意見が述べられる準備をしておくことが重要です。

準備3:面接の状況を想定してオンライン英会話で事前練習を重ねる

練習せずに英語面接に臨むのは無謀です。事前に何度も何度も繰り返して練習し、落ち着いて面接官の質問を聞き、自分の考えを英語で答えられるようになるところまで上達させましょう。

誰を相手に練習すれば良いのかとお悩みの方は、オンライン英会話を使ってみてください。実際に外国人と英語を話す機会を得られて、英会話スクールよりも安価に受けられるオンライン英会話なら繰り返し練習しても月額費用はお手頃です。

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英語面接でよく聞かれる質問と回答例

自己紹介・挨拶・アイスブレイク

英語面接では、面接の最初に挨拶をしたりアイスブレイクをしたりする必要があります。最初の掴みとして挨拶とアイスブレイクまでは無意識でできるようにしておくと良いかもしれません。

自己紹介・挨拶のやり取り

例:自己紹介

 

  1. Nice to meet you, Mr./Ms.…
    (はじめまして。)
  2. My name is Sankei Online.
    (私の名前は産経オンラインです。)
  3. Thank you for your time today.
    (本日はお時間をいただきありがとうございます。)

流れとしては「Nice to meet you, Mr./Ms.…」と言えば相手が名前を教えてくれますので、再度相手の名前を読んでこの場に呼んでくれたことに感謝して、合わせて自分も名乗りましょう。

自己紹介の際には「My name is ~.」は使わないと言われることもありますが、そんなことはありません。「I’m ~.」という表現は少しフランクなものです。英語面接のようなフォーマルな場面ではむしろ「My name is ~.」を使うのが好ましいです。

挨拶・アイスブレイクで使われる英語はさまざまですが、まずは、面接の場に呼んでくれたことの感謝を伝えることが良いでしょう。「Nice to meet you.」でも良いですし、「Thank you for your time today.」や「It is a pleasure to meet you.」などの表現があります。

アイスブレイクのやり取り

例:アイスブレイク

  1. 面接官:How are you today?
    (今日の調子はいかがですか?)
  2. あなた:I’m doing great, thank you.
    (とても良いです。ありがとうございます。)
  3. あなた:I’ve been looking forward to this interview, so I’m happy to be here at last.
    (本日の面接を楽しみにしておりまして、ついに来ることができてうれしいです。)

初対面同士の緊張を和らげるために使われるテクニックのアイスブレイクで、その日の調子や天気のこと、面接に来るまでの交通手段など、面接官とやり取りをすることもあります。

その際はI’m fine, thank you.だけの回答ではなく、その後に前向きなフレーズや志望企業の新製品の話題についてなどを付け加えたりすると良いでしょう。

ここまで済んだら質疑応答が始まります。質問に関しては業界や会社、高校・大学によって、あるいは面接官によって大きく異なりますが、志望動機や自己PRについては聞かれることも多いため、押さえておきましょう。

志望動機の質問例と回答例

面接をするのであれば、志望動機は基本的に聞かれます。そのため、就職・転職の場合は「どうして会社・職業・役職を志望したのか」、高校・大学入試の場合は「どうして学校・学科・学部を志望したのか」について端的に説明できるようにあらかじめ準備しておきましょう。

就職・転職の場合

就職・転職回答例

  1. 面接官:Why do you want this job?
    (あなたはどうしてこの仕事に就きたいのですか?)
  2. あなた:I would like to work as a translator at ABC Corporation. Your corporation has strengths in the translation of the novels. That’s why I hope to work at your corporation.
    (私はABCコーポレーションで翻訳者として働きたく存じます。御社ABCコーポレーションの強みは小説の翻訳事業にあります。そのため、私は御社で働きたいです。)

企業の志望動機を問う質問に関してはさまざまな表現があります。以下のようなフレーズで質問された場合には志望動機を聞かれています。

就職・転職質問例②

  • Why are you interested in working for us?
    (どうして私たちと働くことに興味があるの?)
  • What do you expect from this job?
    (あなたはこの仕事に何を求めますか?)
  • Why are you interested in this position?
    (どうしてこのポジションに興味があるのですか?)
  • Tell me why you want to work here.
    (どうしてここで働きたいか、その理由を教えてください。)

高校・大学入試の場合

学校面接回答例

  • What do you want to learn in our school?
    (この学校でどんなことを学びたいですか?)
  • I’m interested in learning 〜(科目など)
    because I would like to be ~(将来就きたい職業など).
志望動機回答例

  • Tell me why do you want to enter our school?
    (なぜ、この学校に入学したいのですか?)
  • Why are you interested in our course?
    (なぜあなたはこのコース(学科)に興味を持ったのですか?)

自分PRの質問例と回答例

面接では自己PRに関しても聞かれます。自分のストロングポイントについて考えておき、英語での表現方法をチェックしておきましょう。

就職・転職の場合

例:企業自己PR

  • Could you tell me a little about yourself?
    (あなた自身について少し教えていただけますか?)
  • I currently work as a translator at AAA Corporation. So, I’m skilled at translating English literature to Japanese. My professional background and qualifications are an almost perfect match for your requirements.
    (現在AAAコーポレーションで翻訳者として働いています。そのため、英語文学を日本語に翻訳することに長けています。私の職歴および能力は、御社が求めているものとほとんど完璧に合致しています。)

高校・大学入試の場合

例:学校自己PR

  • Please introduce yourself briefly.
    (簡単に自己紹介をお願いします。)
  • In junior high school (or high school), I belonged to the basketball club and I was a captain. What I gained from this club activity was not only basketball skills and results in games, but also efforts and teamwork. Also, as a captain, I have experienced taking leadership and bringing the team together. Each of these experiences is also my strength.
    (中学(または高校)ではバスケットボール部に所属し、キャプテンを務めていました。この部活動から得たのは、バスケットボールの技術と試合の成績だけではなく、努力とチームワークでもありました。また、キャプテンとして、リーダーシップを取り、チームをまとめる経験もしました。これらの経験のそれぞれが私の長所でもあります。)

他にも以下のような言い回しで自己PRを求められます。答え方をあらかじめ考えておき、この程度の内容なら詰まらずにさっと答えられるようにしておきましょう。

学校自己PR質問例

  • Tell me a bit about yourself.
    (あなたのことを簡単に教えてください)
  • Tell me about your experiences.
    (あなたの経験ついて教えてください)
  • How would you describe yourself?
    (あなた自身はどのような人間ですか?)
  • What are your strengths?
    (あなたの長所は何ですか?)

英語面接でよく聞かれるフレーズまとめ

英語面接の際には、志望動機や自己PRについて質問されるケースが多くあります。想定できる質問に対してはあらかじめ何を答えるか考えておきましょう。

上記でご紹介した面接でよく聞かれる質問の英語フレーズを以下にまとめておきます。

英語面接頻出フレーズ

  • How are you today?
    (今日の調子はいかがですか?)
  • Why do you want this job?
    (あなたはどうしてこの仕事に就きたいのですか?)
  • What do you want to learn in our school?
    (この学校でどんなことを学びたいですか?)
  • Could you tell me a little about yourself?
    (あなた自身について少し教えていただけますか?)
  • Please introduce yourself briefly.
    (簡単に自己紹介をお願いします。)

逆質問もアピールになる!質問例について

面接の最後には「Do you have any questions ?(何か質問はありますか?)」と逆に質問があるか聞かれることがほとんどです。この質問は自分を売り込むチャンスだと思ってください。逆質問を上手く活用して、応募している会社で働くことへの意欲をアピールしましょう。

就職・転職の逆質問

企業逆質問例

  • What is the most important thing in working at this company?
    (この会社で働くうえで最も大切なことは何ですか?)
  • Would you be able to tell me what the everyday responsibilities of this job are like?
    (伝えられる範囲で構わないのですが、毎日の業務はどのようなものですか?)
  • Why is this job position open?
    (どうしてこのポジションに空きが出たのですか?)
  • What kind of training do you provide?
    (研修にはどのようなものがありますか?)
  • How long will it take to make a hiring decision?
    (採用の決定までにどのくらいかかりますか?)

高校・大学入試の逆質問

学校逆質問例

  • What class would you recommend?
    (先生がおすすめする講義は何ですか?)
  • Would you tell me the characteristic of the school from your perspective?
    (先生から見た貴学の特徴を教えていただけますか?)
  • What would you suggest for attending your class?
    (先生の講義に参加する際のアドバイスは何ですか?)

オンライン英会話で英語面接の対策をしよう

英語面接に関するポイントや注意点、よくある質問・回答例などをご紹介しましたが、正直これでは不安と感じる方もいるでしょう。ここに紹介した質問以外の内容を問われることもありますし、目で読むのと耳で聞くのでは印象が大きく異なります。英語面接の対策をするのなら、実際に対話を通して練習し、慣れていく必要があります。

これまでお伝えしたポイントに注意して伝えたいことの英文が用意できたら、後はたくさん英会話の機会を持つことです。オンライン英会話なら安価で回数を積むことができ、本番までに英語に慣れることもできるでしょう。
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