外資系企業の面接対策!面接の流れやよくある質問・回答を解説

外資系企業の面接対策!面接の流れやよくある質問・回答を解説

2020年08月14日 5時53分

外資系企業の面接対策!日系企業との違いや質問・回答例とは?

就職活動・転職活動をする際に、悩みや不安はつきものですね。「どの会社にすべきか」、「面接はどう対策するか」等、さまざまな疑問があるでしょう。ここでは外資系企業を検討している方に向けて、日系企業との違いや、面接の対策方法をご紹介します。

そもそも外資系企業とは?

外資系企業とは、日本にある海外企業、あるいは日本にある企業で外国の方や海外企業が資本を出している企業のことです。外資系企業に明確な定義はありませんが、経済産業省のサイトには以下のように定義されています。

①外国投資家が株式又は持分の3分の1超を所有している企業であって、外国側筆頭出資者の出資比率が10%以上である企業

②外国投資家が株式又は持分の3分の1超を所有している国内法人が出資する企業であって、外国投資家の直接出資比率及び間接出資比率の合計が3分の1超となり、かつ、外国側筆頭出資者の出資比率が10%以上である企業

(注1)外国投資家とは、本調査においては非居住者である個人、外国法令に基づいて設立された法人その他の団体又は外国に本社を有する法人その他の団体をいいます。

(注2)直接出資比率とは、資本金又は出資金総額に占める外国投資家の株式又は持分の比率です。間接出資比率とは、外国投資家の国内法人への出資比率に国内法人からの当該企業への出資比率を乗じたものです。

出典:経済産業省「第53回 令和元年(2019年)調査結果 (平成30年度(2018年度)実績)

外資系企業と日系企業にはどういう違いがある?

「外資系企業」が意味する範囲は広く、日系企業が海外の企業に買収されて、外資系企業になる場合もあります。その場合、会社の方針自体は海外企業に則った形となりますが、業務レベルでは日系企業とはあまり変わらないことも少なくありません。もちろん外国の方が多く働いていて、英語を使わないとコミュニケーションが取れない場合もあり、その場合にはビジネス英語、特に働く業界でよく使われる英単語や表現は使えるようにしておく必要があります。

また、日系企業の場合には年功序列で給料が上がる企業もあれば、部署やチーム単位でタスクが課され、そのタスクの成果を評価に反映する企業もあります。成果主義で見る企業であっても、成果に結びつくまでのプロセスを大切にするなど、努力を評価することも少なくありません。一方、外資系企業では日系企業に比べると、個人の成果が求められる傾向があります。

日系企業の場合、会社によっては周りに合わせて残業をするという話もありますが、外資系企業では完全に成果主義というケースも多く、成果が出せていれば残業をする必要はありません。むしろ残業をしていると、仕事ができないと判断されてしまうでしょう。

外資系企業の面接は日系企業の面接とは異なる?英語力は必要?

面接においても、面接官は日本人が担当するケースもあり、日系企業と変わらず日本語で行う企業も少なくありません。内容に関しても日系企業と外資系企業に大きな差はなく、質問としては志望動機や自己PR、前職があれば担当していた業務やスキル、実績などが聞かれます。

ただし、1点注意すべきなのが、英語面接が急に行われる場合があることです。求人情報に「英語面接」について書かれていない場合、「英語力は必要ない?」と思うかもしれませんが、当日会場では英語面接が行われる場合があります。

さらに、日本人の面接官から日本語での面接となった場合、人によっては「日本語での面接で良かった…」と安堵するかもしれません。しかし、日本語での面接で一通り質疑応答が終わった後、最後に英語で面接が行われることがあります。質問はさまざまですが、日本語で聞いた志望動機や自己PRを、今度は英語で聞かれることがあります。日本語で伝えるニュアンスを、英語でも伝えられるように事前に準備しておきましょう。

このように最初から英語面接を行うケースと、日本語で面接した後に英語面接を行うケースがありますが、いずれにしても緊張しないことが重要なポイントとなります。日本語で面接をする場合であっても緊張すると、思考が回らなくなり、自分でも考えていないような回答をする可能性があります。特に日本語面接の後に英語面接を行うケースの場合、日本語面接で「日頃から考えていることでなく、その場で思いついたこと」を面接官に伝えると、英語面接の際に同じ内容を伝えるのが難しくなります。日本語での回答と英語での回答が異なると、「英語力が足りない」、あるいは「一貫性がない」等と評価される可能性があります。

英語面接で使える英語力を身につけるにはどうしたらいい?

面接官に「英語力が足りない」「一貫性がない」等と評価されないようにするには、英語を話すことに慣れておく必要があります。面接はただでさえ緊張しやすいので、英語での面接はなおさら緊張します。とはいえ、いきなり英語面接の練習を始めると、志望動機や自己PRの回答として考えた文章の暗唱となってしまいます。

そこで、まずは英会話に慣れることから始めましょう。慣れると精神的にも少し余裕を持って英会話ができるようになります。英語でコミュニケーションを取る機会を増やすことに並行して「自分のやりたいこと」「自分ができること」等を考えておくことも大切です。自分の芯がしっかりと決まっていれば、日本語でも英語でも丸暗記をする必要はなく、英語での面接でも自然なやり取りをすることが可能になります。最後は繰り返し面接の練習をし、来たる面接本番に向けて準備を整えましょう。

英会話に慣れることから始めるようにお伝えしましたが、実際には英語ができる方と話す機会を作るのは難しいのではないでしょうか。もし英会話の機会にお困りなら、産経オンライン英会話Plusを活用してみませんか?無料で2回受けられる体験レッスンでは、英語面接のためのテキストを選択して受講することができます。毎日1回レッスンできるプランは、月額6,380円(税込)で受講可能です。英語面接のための8つの教材とビジネス英会話のテキストを活用して複数回受講することで、面接までに英会話に慣れておくことができるでしょう。

面接官には何を見られる?

外資系企業の面接では何が見られているのでしょうか?企業ごと、面接官ごとに注目しているポイントは異なりますが、以下の3つは意識しておくべき項目です。

  • スキルや実績
  • 意欲や積極性
  • 英語力とコミュニケーション能力

成果主義の企業が多い外資系企業の面接ですのでスキル・実績については必ず英語で言えるように準備しておきましょう。外資系企業に限ったことではありませんが、意欲や積極性が大切になります。「志望先の会社でしたいこと」を話すことで、志望理由になるとともに情熱を伝えられるでしょう。ただ、その際はビジョンだけでは稚拙に感じられてしまいますので、「それに対して自分では何ができるか」具体的な行動についても伝えることで、ビジョンに対する本気度や、意欲・積極性、論理性をアピールできるでしょう。英語力とコミュニケーション能力に関しては英語面接でのやり取りが評価されます。

外資系企業の英語面接でよく聞かれる質問と回答例

面接で意識すべき点について見てきましたが、実際にはどういった質問がされるのでしょうか?

最後に英語面接でよく聞かれる質問と回答例をお伝えします。ただし、これはあくまで例ですので、この内容を個人の考え・状況を落とし込んで、それぞれ回答を考えてみてください。

志望動機の質問例と回答例

志望動機については履歴書に記載しますが、面接でも質問されることがほとんどです。履歴書の内容を考慮しながら、文章としては書いていないことを伝えることを意識してください。

【質問例】

Why do you want this job?

(あなたはどうしてこの仕事に就きたいのですか?)

【回答例】

I would like to work as a translator at ABC Corporation. Your corporation has strengths in the translation of the novels. That’s why I hope to work at your corporation.

(私はABCコーポレーションで翻訳者として働きたく存じます。御社ABCコーポレーションの強みは小説の翻訳事業にあります。そのため、私は御社で働きたいです。)

自分PRの質問例と回答例

あなたが志望先の企業に「どう貢献できるか」をアピールすることが大切です。あなたを雇うことにどういうメリットがあるのかを、この質問の際にしっかりとアピールしましょう。

【質問例】

Could you tell me a little about yourself?

(あなた自身について少し教えていただけますか?)

【回答例】

I currently work as a translator at AAA Corporation. So, I’m skilled at translating English literature to Japanese. My professional background and qualifications are an almost perfect match for your requirements.

(現在AAAコーポレーションで翻訳者として働いています。そのため、英語文学を日本語に翻訳することに長けています。私の職歴および能力は、御社が求めているものとほとんど完璧に合致しています。)

英語面接を対策するには慣れが必要です。面接に対しての慣れもそうですし、英語に対しての慣れも必須です。英語での会話に慣れると、精神的にも少し余裕を持つことができ、質問に対しても余裕を持って回答できるようになります。ただ、普段通りの生活をしていては、なかなか英語で会話をする機会は得られないでしょう。そこで、機会を増やすためにオンライン英会話を活用することも検討してみてください。

産経オンライン英会話Plusには豊富な教材があり、日常英会話に加えて、ビジネス英会話や職業別英会話、英語面接対策を学ぶのに役立つ教材があります。まずは一度、無料体験で英会話の機会を持ちましょう。英会話が初めて・久しぶりな方は「テキスト」レッスンがおすすめです。英語面接やビジネス英会話の教材を使ってオンライン英会話のレッスンを行い、面接時やビジネスシーンで使える英会話を実践しましょう。


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