【話してみよう Japaneseライフ】 強化する ramp up
2020年09月02日 6時40分
英語ニュースサイト「ジャパン・フォワード」は、「Japan, Other Countries Developing ‘Open Standards’ for 5G to Get Huawei Out of the Game(ファーウェイ排除、日本に勝機 5G基地局、機器共通化の動き)」との見出しで、基地局のシェアトップの中国・華為技術(ファーウェイ)に対し、安全保障を理由にした排除の動きが進む中で、日本企業にも第5世代(5G)移動通信システムの通信網をめぐる競争に勝機が生まれていると報じている。
ファーウェイを排除する動きを強化しているのは世界の通信市場の大きな部分を占める米国と欧州だ。経済記事やビジネス用語などで「強化する」と表現するとき、英文記事では「ramp up」を使うことが多い。
「ramp」は名詞で使うときは、高速道路の出入り口の「ランプ」と同じ意味の「傾斜路」を示す。駅や病院などにある車イス用の傾斜路や、荷物搬入用の傾斜路など特定の目的で作られた「傾斜」に使う。これに対し、自然の地形などで坂道になっている傾斜のことは「slope」と表現する。
「ramp」を動詞で使うとき、「傾斜する」という意味になる。つまり、上下のどちらかの方向に傾いていく様子を表す。「ramp up」の言い回しで、「increase」や「raise」と同じく、ボリューム、量や割合などを「増やす」という意味で使われる。また、「reinforce」や「strengthen」と同じく、「強化する」いった意味でも使われる。 例えば、「生産を増やす」という場合には、「ramp up production」で、「セキュリティを強化する」と言う場合は「ramp up security」となる。反対に、「減らす」や「弱める」というときは「ramp down」を使う。
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