日本人講師のワンポイント【繊細な人=naiveではない!?】

日本人講師のワンポイント【繊細な人=naiveではない!?】

2021年07月01日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!

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本日の質問

日常会話 (English Daily Conversation) General A1 Lesson24
色々な性格を表す言葉が出ていますが、「傷つきやすく繊細な人」というつもりでnaiveと言ったら、外国人の方に少し戸惑ったような顔をされました。ナイーブというのは失礼な言葉なのでしょうか?

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解説

日本では繊細な人のことを「彼女はナイーブです」のように言うことがありますが、英語のnaiveは実はまったく違う意味で、「世間知らず」「すぐ騙される」「簡単に人の話を信用してしまう」といった、世の中のことをよく知らなかったり考えが甘いために判断を誤ってしまう人のことを言い表す時に使います。
基本的にはネガティブな意味になり、人のことをYou are naive.などと言うと、「甘ちゃんだね」「世間知らずだね」とバカにしているように思われてしまうので、注意が必要です。

人の性格を「繊細である」と言い表したい時は、sensitiveを使うのが一般的です。
sensitiveは、感覚に関して「敏感」「傷つきやすい」「反応しやすい」という意味で使われる言葉なので、「繊細で傷つきやすい」「細やか」「感受性が豊か」といった人の性格だけでなく、人や動物の身体や機械など、何かしらの刺激を感知する働きがあるものが、外部からの刺激に敏感である場合にも使われます。
話題がデリケートで取り扱いに注意や配慮を要するような場合や、芸術作品が細やか感性豊かだと表現したい時にも、sensitiveという表現をすることがあります。

sensitiveに似た言葉でdelicateという言葉もあります。
日本語では人のことを「デリケートな人」と言いますが、英語では性格を表す時にはあまり使われません。
物事が配慮を要する場合や、形状などが壊れやすくもろい、という場合によく使われます。

また、テキストブックに出てくるquietは「物静か」という意味での「おとなしい」で、人と一緒に賑やかにするよりも一人で静かに過ごすほうが好き、といった内向的な性格を表すにはintrovertと言うこともあります。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。