日本人講師のワンポイント【英語には抑揚をつけた表現が必要な理由】

日本人講師のワンポイント【英語には抑揚をつけた表現が必要な理由】

2022年12月22日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!

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本日の質問

ビジネス英会話 English Business Conversation B1 Lesson62
You should have asked me.「私に聞いてくれればよかったのに」
というフレーズがありますが、「私に聞くべきだったのに」と相手を責めているようなニュアンスに感じます。もう少しやわらかい言い方はありますか?

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解説

should have + 過去分詞は、「~すべきだった(のにしなかった)」「~すればよかったのに(しなかった)」という、過去において起こらなかった事について後悔や残念に思う気持ちを表すときに使います。
I should have …と自分のことについて言う場合は特に、しなかったことに対する後悔や反省を表すニュアンスになりますが、You should have…と、話している相手に対して言う場合、「あなたがこうしていれば結果は違っていたのに」と、批判したり責めているようにも聞こえますね。
日本語であれば、「~してくれたら良かったのに」というやわらかい表現に変えることもできますが、英語の場合は、言葉は変えずに声のトーンや表情を変えることによって、微妙なニュアンスの違いを表すことが多くあります。
あるいは、shouldをcouldに変えて
You could have asked me.「私に聞くこともできたのに」
とすることで、「私に聞いてくれたらよかったのに」に近い、「もし聞いてくれていたら自分が助けることができたかもしれなかった」ことを残念がるようなニュアンスにすることもできます。しかしこれも、言い方によっては、「聞けばいいのに、聞かなかったよね」と、チクリと皮肉を言っているようにもとらえられます。また、
I wish you have asked me.「私に聞いてくれていたらなぁ」
と、残念な気持ちをより強調する言い方もあります。この表現は、起こらなかった過去「言っても仕方ないけれど」と嘆くような気持ちが強く出ており、やはり言い方によっては嫌味にも聞こえるので、注意が必要です。
英語は、言葉や文法の違いで使い分けができない部分を、リズムや強弱を変えることによって補う面がある、ということを意識して、なるべく抑揚をつけ表情豊かに話すようにしてみましょう。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。