日本人講師のワンポイント【reasonable=「安い」ではない!?】

日本人講師のワンポイント【reasonable=「安い」ではない!?】

2023年02月16日 10時00分

日本人講師のワンポイントレッスンでは、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!

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本日の質問

ビジネス英会話English Business Conversation  B2 Lesson39
面接の場面で、就職後の仕事の条件などについて面接官から説明を聞いてSounds reasonable.と答えています。reasonableを「価格が安い」と覚えていたので、ここでは当てはまらないと困惑しているのですが…

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解説

日本では「価格が安い・お手頃である」という意味でリーズナブルという言葉が使われますが、英語のreasonableは、そもそも「安い」という意味ではありません。
元々reasonableには、「理にかなっている」「妥当である」「合理的である」「分別がある」「極端ではなく納得し得るものである」という意味があります。 「商品の質に対してその値段をつけることは理にかなっている・納得できる」という意味から、reasonableを「安い・お手頃」というニュアンスでも使うこともできるわけです。
今回の例のSounds reasonable.は、会社側から示された条件が「妥当である」という意味で「なるほど、理解しました」というニュアンスの返事になります。
以下のような、よく使われる言葉の組み合わせやフレーズをみて、reasonableの持つ意味・ニュアンスをより深く理解しましょう。
reasonable person 「道理をわきまえた人」
reasonable amount of time 「適当・妥当な期間」
reasonable cause 「妥当な理由・原因」
reasonably priced 「適正に価格付けされた」

It is reasonable to say that ~「~ということは理にかなっている・妥当である」「~と言ってもいいだろう」「ここで触れておくべきは~ということである」

reasonable=「安い」というイメージが変わって来たでしょうか。ちなみに、「安い」と言いたい時にはcheap、low priceと表すのが一般的です。他にもinexpensive「高くない」、affordable「手が出ないほど高くはない」、good deal「お得」などの表現があります。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。