疑問にお答え!ビジネスシーンでの返答「できますよ」

疑問にお答え!ビジネスシーンでの返答「できますよ」

2023年06月15日 9時51分

日本人講師のワンポイントレッスンで、外国人講師にはなかなか聞くことが難しい英文法や英語学習の質問について解説していきます。
解説を担当するのは産経オンライン英会話Plusでレッスンを提供中の日本人講師です!

日本人講師のご紹介はこちら
https://human.sankei.co.jp/ourtutors/japanese/


本日の質問

English Business Conversation (Business) A2 Lesson41で、スケジュール調整について聞かれてI think it’s doable.「それは可能だと思います」と答えています。
doableはpossibleと言い換えても良いのでしょうか?

同レベルのビジネス英会話教材はこちら
https://human.sankei.co.jp/textbook/business-conversation/a2/

解説

possibleもdoableも「可能である」という意味がありますから、シチュエーションによっては言い換えても大丈夫です。
しかし、ニュアンスや根本的な意味に少し違いがありますので、場合によってはどちらか一方だけが適切になります。

possibleは、理論的な意味で「“可能か不可能か”で言うと可能である」、という意味で使います。「可能ではある」ものの、実際にするかどうかまでは明確にしていません。今回のようにスケジュールの調整が可能かどうかの質問に

It‘s possible.「可能ではありますよ」

と答えると、「よく確認しなければならない」「できればしないほうがいい」という、少し消極的なニュアンスを含みます。
また、possibleは「~ということもあり得る」「~の見込みがある」という意味もあり、

It’s possible that she won‘t come.
「彼女が来ないこともあり得ます」
Mr.Smith is one of the possible candidates.
「スミスさんは候補者の一人と思われます」

のように使うこともあります。

一方、doableは、do「する」ことがable「可能である」、つまり行動にうつすことまで含めて「実行できる」という意味です。同じ例でIt‘s doable.と答えると、「できますよ」「やってみましょう」というニュアンスになり、possibleよりも積極的にYesと答えている印象になります。

名詞の前に置いて、doable plan「実行可能な計画」のような使い方をすることもよくありますが、possibleのような「あり得る」といった意味はなく、先ほどの2つの例文のpossibleをdoableに置き換えることはできません。

ちなみに、doableは元々スラングなのでカジュアルな響きがあり、主に口語で使われます。フォーマルなビジネスの場ではfeasible「実行可能である」やpracticable「実際的な」「実用的な」「実施できる」のような言葉を使うと良いでしょう。

本日の講師

Tomoko先生

こんにちは!ともこです。カナダのバンクーバーに10年以上住んでいたことがある英語教師&医療通訳者で、旅行通訳やビジネス通訳などもおこなっています。実際の生活の中で話す「生きた英語」を身に着けていただけるよう、情熱を持ってお教えしています。
自らもまったくゼロの状態から英語を学んだ経験から、英語の習得がどれだけ大変か、しかし一方でどれほど楽しいかも、よくわかっています。英語学習のゴールにたどり着くお手伝いをぜひさせてください!
お会いできるのを楽しみにしています。