インバウンドガイド日記 vol.01『紅葉~英会話はコミュニケーション~』
2024年11月19日 8時31分
年々増加傾向にあるインバウンド観光客。
皆さんも街中で訪日外国人を見かける機会はありませんか?
日本人同士の気持ちはわかるけれど、世界各国の人の常識や思いはなかなか難しいこともありますよね。
そこで、日々インバウンドとともに日本を旅する’全国通訳案内士’が実際にあった体験をお話します。
私たち通訳案内士は訪日外国人を各地にご案内しながら、日本の文化や歴史についてご説明をするのが仕事です。
通訳案内士に限らず、日々現場で外国人に接している方はそれぞれ工夫をして、お話をされていることでしょう。
その時、(一生懸命覚えた)英文を「一方的に」伝えてしまうことはありませんか?
簡潔にわかりやすく伝えることはとても重要ですが、ロボットのように説明されても、説明をしている皆様や、お店、レストラン、施設の印象は残りにくいと思うのです。
観光で日本にいらしている外国人は、まるでネイティブのような英語をローカルの日本人から聞きたいがために日本に来ているわけではありません。特別な体験をしたいと思っているのです。
そして、決して日本の勉強をしに来ている訳でもありません。
お客様の表情や反応を見ながら、お客様が興味のありそうな内容は充分に広げ、興味のなさそうな内容は(例え自分が得意な、そして一生懸命覚えた内容であったとしても!)控えて、会話を楽しんでほしいです。
今日のひとこと
日本の情報を伝えるだけでなく
「あなたの国ではどうですか?」
「ニュースであなたの国について〇〇〇という内容を見ましたが本当ですか?」
といったことを伺うと、お客様からとても喜ばれたりします。
あなたの国ではどうですか?
What do you call it in your country?
あなたの国でこれは何と言うのですか?(主に英語圏以外の方に向けて)
先日ドイツ人のお客様をご案内した際に、「もみじ(正式な植物名はカエデ)」はドイツ語で Ahorn (Aにアクセントでアホン)ということを教わりました。
日本語での意味を失礼のないようにお伝えし(ココ大事!)、お客様と楽しいひと時を過ごしました。
記事執筆者
田口 倫子(たぐち のりこ)
全国通訳案内士(英語)
観光庁「地域の観光人材のインバウンド対応能力強化研修」1級講師
観光庁「世界水準のDMO形成促進事業」外部専門人材
元JAL国際線キャビンアテンダント